「よいかナルト!? あやつと食事をしたことはまぁ許そう、だがな!
 あろうことかあの変態上忍と・・・せっ・・・せっくすをするとはっ・・・・・・!!」
「―――セックスくらいカタカナで発音しろよ、煉。
 それにさっきから何度も謝ってるだろ?勝手に追い出して悪かったって」
「俺はそんなことに怒っているわけでは・・・・・・!」
「じゃぁカカシとやったことに怒ってるって??
 お前だって人のこと言えねーだろ、カオルと遊んでるくせに」
「んなっ・・・それはっ・・・・・・!」

かれこれ一時間ほどこの調子。
要するにナルトは煉に説教されていた。
そこへようやくカオルが遅すぎる仲裁に入る。

「もういいでしょう、煉。 ナルト君が誰と何をしようが自由なんだから」
「そうそう、よくわかってるよカオルは」
「む・・・ぅ・・・もう知らん!!」
「夕飯までには戻ってこいよ〜〜・・・・・・あいつ食わねぇけど」

捨て台詞を残し去っていく煉。
どうせ色町にでも行くつもりだろう。

「・・・でもねぇナルト君。どうして今更カカシさんと付き合うことにしたの?」
「あ〜? 暇つぶしだよ、暇つぶし。からかってやるんだよ」
「ふぅん・・・・・・」
「じゃぁ俺任務行ってくるわ」
「いってらっしゃい」

ナルトは印を結び、その場から消える。
いつもながら大した腕だ。気配の余韻すら残さない。

「・・・・・・・・・」

(少し様子がおかしかった・・・・・・煉と相談したほうがいいわね)

と言いつつ、どこか楽しそうなカオルであった。


+  +  +  +


「何故ここにお主がいる・・・・・・」
「あら、バレた?」
「当たり前だ」

色町の中心にある大きな店で。
煉が指名した女を待っていると、現れたのは姿を変えたカオルだった。

「・・・本物は?」
「眠らせてあるわ」
「何か話でもあるのか?」
「ご名答、ナルト君のことで」
「・・・・・・」

眉間に深いシワが寄る。
煉にとってナルトの存在はかなり大きいのだ。

「あの子の様子がおかしかった・・・・・・暇つぶしだって言ってたけど、
 とてもそうは見えなかったわ。カカシさんに対して微妙な感情を持っているようね」
「ハッ! それこそお主が望む展開であろう??」
「そうつっぱらないでよ。貴方だって合意していたでしょう・・・・・・この先どうなると思う?」
「―――さぁな。俺にもわからん」
「フフ・・・・・・イタチ君にはもう少し待ってもらうことになりそうね・・・」
「・・・・・・」

(やはり・・・この娘だけは敵にまわしたくないな)

煉は心の中で溜息をついた。


+  +  +  +


今日も任務のあとでカカシに誘われた。
そのまま食事をし、共に風呂に入り、抱かれる。
自分を抱いている時のカカシは目がギラついていて、感情が剥き出しだ。
恐らく彼はそんなことには気づいていないだろうが。

(コイツの感情に呑まれそうだ・・・・・・)

思う。
もしかしたら自分は耐えられないかもしれない。
この男の憎しみの強さに。感情の重さに。

(試してみるのも・・・悪くないかもな)

側にいるための言い訳。
本当は少しずつこの男の闇に引きずられているからだが、
それを認めることはしない。絶対に。

「ナルト・・・死んでよ・・・・・・」
「カカシセンセー・・・・・・っ!?」

首を締められた。突然に。
息ができない。
肺が酸素を欲し、意識が朦朧とする。

「ナルト・・・何で生きてるの・・・何で死なないの・・・」
「センッ・・・セ・・・・・・」

それでも心は妙に冷えていた。
このまま殺されてしまうのだろうか?

「ナルト・・・愛してる・・・殺したい・・・殺したくない・・・・・・」

カカシの目は正常ではない。
快楽が彼の理性を断ち切ってしまったのだろうか。
言葉に一貫性が無く、涙を流していた。

「カカシッ・・・」

ナルトの目からも涙が流れる。
理由はわからないけれど、一筋だけ。

(悪いが・・・まだ死ぬわけにはいかないんだよっ・・・・・・!)

―――ドスッ!

手を伸ばし、手刀で昏倒させた。
そしてゆっくりと印を結んで記憶を消す。
なんとなく、覚えていてほしくなかったから。

「カカシ・・・・・・すまない」

理由もなく。
ただ謝りたかった。


少しずつ、少しずつナルトはカカシの闇に引きずり込まれていく。


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またしても暗いっ・・・・・・!!でも好き。(死)
段々ナルト君壊れてきました。
ていうかカオル姉さんはこういう展開望んでたんですよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・怖ッ!(汗)
背景は「殺す」ってことでリボルバーっす。
因みにコレ、カオルがナルトにあげた物のイメージ。
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