「キミ、ナルトに似てるね〜」
「お、おいカカシっ! 悪ぃ、気にすんな!」
「・・・・・・・・・」

本日の任務、最近怪しい動きを見せているという大名の暗殺・・・
それにあたる上忍二人のサポートだった。
―――そこまでは、いい。
だがその上忍二人というのが、あのカカシとアスマだというのだからたまらない。
後で火影に文句言ってやる、と心に決めていた蓮だったが―――・・・

「俺が、あの九尾のガキに似ている?顔もわからないのに?」
「うん。なんかよくわかんないけど似てるよ」
「カカシ・・・お前とうとうボケたのか? 蓮とナルトじゃ全然違うぞ」
「そうかな〜」

顔合わせ(無論面はしているが)した途端、そう言われた。
ドベのうずまきナルトとは雰囲気はもちろん姿形も全く違うのに、だ。

「・・・・・・そんなことはどうでもいい。行くぞ」

―――少し気をつけたほうが良さそうだ。


+  +  +  +


ドスッ!

ターゲットの心臓にクナイを刺し、任務完了。
警備にあたっていた忍たちも全滅。

「すげぇな・・・・・・俺たちの仕事ほとんど無かったじゃねぇか」
「さっすが任務達成率100%の蓮だね〜」

と、呑気な上忍二人。
蓮はなるべく早く終わらそうとしていたから当然だが。

「―――報告書は頼む。じゃあな」
「え!? もう行っちゃうの?」
「留まる理由など・・・・・・っ!!!」


今になって思う。
何故、気配に気づかなかったのだろうと。
多分、カカシがいることで集中力が乱れていたのだろうけど。


「どけっ!!」
「「っ!!」」


二人の背後に、敵が現れた。
それもかなり強い。
天井裏から吹き矢でカカシを狙っている―――・・・・・・


(クナイじゃ間に合わない!)


次の瞬間、蓮は驚くほどすんなりと拳銃を抜いていた。
これならクナイよりも早く敵に届く。
こんなモノは、こちらの世界には存在しないのに―――・・・


ガウンッ・・・!!!


敵が倒れる。
蓮は忘れていた。
カカシがコレを見たことがあるということを。
以前カオルが手入れしているところを見ていたことを。


「・・・・・・ったく、気付け!」
「あ、ご・・・ごめん・・・ありがとう」
「危なかったな・・・つーか蓮、その煩い武器はいったい?」
「―――なんでもない。じゃぁな」
「っておいっ!!」
「・・・・・・」


+  +  +  +


(アレは・・・確か、カオルさんが以前持っていたモノに似てる・・・?)

呆然とする。
あんなものを持っている者は彼女以外にいない。
恐らくは、異国の武器なのだろう。

(じゃぁ“蓮”はカオルさん?・・・・・・いや、彼女は忍術は使えない。それは確かだ)

ならばいったい蓮は何者なのだ?

(カオルさんと同じ国の出身・・・もしくは、カオルさんに近しいもの・・・・・・)


「・・・―――ナルト?」
「はぁ? お前まだそんなこと言ってんのか?」
「・・・・・・・・・」
「聞いてんのかよ・・・」

アスマの抗議など耳に入らない。
自分で自分の考えに呆然とし、戦慄する。
先ほど「ナルトに似ている」とは言ったが、アレは半分冗談のようなものだ。

(蓮・・・・・・アイツは・・・・・・・・・)


調べるのは容易ではないだろう。
蓮という存在は木の葉の重要機密事項なのだから。

「カカシ?何ニヤついてんだよ。怖いぞ」

知らず、笑みが浮かぶ。


「いや・・・金色の獣を堕とすのに、良い武器が手に入りそうなんだよ」


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カカシさんにバレた・・・・・・とまではギリギリいかない話。
蓮、人生最大の失態にして汚点。(笑)
さぁて次はいよいよ中忍試験です。
期待してる方ごめんなさい、「あの方」は触れる程度。(ぇ)
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