「本気で好きになっちゃったv」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ねぇ聞いてるナルト??」
「水遁で窒息死と火遁で丸焼きどっちか選べ」
「ナルトの愛で燃やし尽くしてv」
「・・・・・・・・・」
ぺほっ。
何とも間抜けな音をたて、写輪眼で名高い上忍は空の彼方へと吹っ飛んでいった。
―――以上、ナルトがイタチと別れたその日の出来事。
+ + + +
五代目火影・綱手は話のわかる人間だった。
九尾―――“煉”のことにも、暗部―――“蓮”のことにも動じず、
ただの一人間としてナルトと話をしてくれた。
ナルトはこの豪快な女性を気に入り、また相手もナルトを気に入った様子。
馴れ馴れしくも「ババァ」と呼んで瀕死の目にあったとかなんとか。
「ナルト・・・・・・どうしてアンタは、イタチについていかなかったんだい?」
「ジジィのためだって何度も言っただろ?」
「それだけじゃないだろ」
「・・・・・・」
ハァ、と。
思わず溜息を漏らす。
何故自分の周りに集まる女はこうも鋭いのだろう。
「別に、この里が好きなわけでもない。―――ただ」
「ただ?」
「この里の、森は好きだから。守りたいと、そう思っただけだ」
「・・・・・・そうか」
まだ、「この里のため」とは言えない。
だから三代目の名を借りて大義名分をつくるのだ。
それに、森が好きだということが事実であるのもまた事実。
「何だよその顔?」
「いや、素直じゃないなと思ってな」
まだ、「本当の理由」は言えない。言いたくない。
だから三代目の名を借りて大義名分をつくるのだ。
それに、認めたくないということが事実であるのもまた事実。
「・・・・・・嫌なババァだな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フッ」
ぺきん。
だから、絶対に 「信じられそうな奴が三人出来た」 なんて言ってやらない。
ともすれば死んでしまいそうな状態でありながら、思った。
―――以上、ナルトがイタチと別れて三日目の出来事。
+ + + +
「ねぇナルト君、あの時イタチ君に何て言ったの?」
「・・・・・・やっぱ居たのかよ」
「もちろんv 煉も魔術で結界張って隠れてもらってたわよv」
「・・・・・・煉」
《聞こえぬなぁ》
「・・・・・・・・・」
ハァ、と。 溜息。
どうせ下手なウソなど言っても無駄だろうし、逃げることも叶わないだろう。
ならばこの際言ってやるかと腹を括った時―――・・・
「―――あぁ、理由を言う手間が省けたな」
「・・・・・・そういうこと」
クスリと、カオルが苦笑した。
まるで子供の可愛いイタズラを発見した親のように。
「入ってこいよ、イタチに鬼鮫!」
「邪魔するよ・・・ナルト」
「お邪魔しますね」
+ + + +
結局は、彼らが離れることなど出来ないのだと。
心からそう思った。
ここはナルトの“本宅”。
限られた者しか入ることができない、聖域。
ナルト・煉・カオル・綱手―――その中に、新たなメンバーが二人追加されたらしい。
何故か鮫のような人間もいるが・・・・・・ナルトの御眼鏡にかなったのだろう。
「人が悪いわね、ナルト君・・・言ってくれたら料理でも用意したのに」
「お、もしかして俺初めてお前を出し抜けた?」
「みたいね」
もう一度苦笑して、台所へ向かう。
つまみでも用意して、皆で宴会を開くとしよう。
あぁ、それから―――・・・
「ナルト君・・・あなたにこれ、あげるわ」
「ん?」
そう言って投げやったのは、小さな赤い石が3つついた指輪。
これはもちろん・・・・・・
「カオル、まさかこれは・・・?」
「その通りよイタチ君・・・貴方達の互いの目の色と同じでしょう?」
「・・・・・・」
イタチが小さく「ありがとう」と呟く。
それからワケがわからないと言うナルトに説明しているのが見えた。
「カオル、これ本当に貰っていいのか?」
「もちろん・・・・・・珍しく素直になった餞別よ」
「・・・・・・それはどうも」
願わくば、彼の幸せが永遠であることを。
―――以上、ナルトがイタチと別れてから一週間目の再会。
+ + + +
「・・・・・・結局は俺もお前に踊らされていたということか」
「さぁ?・・・まぁ、一つだけ補足しておくなら―――・・・
本当は、あの青い石の指輪に声を伝える力なんて無かったのよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・悪女」
「人聞きが悪いこと言わないでよ、煉。
ナルト君には自分からイタチ君の元へ行ってもらうつもりだったし?
そうでなければなかなか踏ん切りがつかなかっただろうし? さらに言うなら・・・」
「もういい!」
「あっ そう」
本当に、この女だけは敵にまわしたくないと・・・・・・切に思う煉であった。
―――以上、ナルトがイタチと別れてから8日目の出来事。
+ + + +
「俺ってさぁ・・・結構幸せな人生歩んできたのかもしれない」
あれから、結構な時間が経った。
ようやく色々と落ち着いてきたところで、ナルトにはどうしても言いたいことがあった。
カオルの部屋に遠慮なく入り込み、深呼吸の後意を決して声に出す。
煉を追い出そうとしたのだが・・・激しく反抗されてしぶしぶそのまま連れてきた。
「・・・・・・何故?」
「いや・・・普通の人生が一番幸せだとは言うけど、
平凡にただ生きてたら・・・「唯一無二」って言うのにはなかなか会えないじゃん?」
「そうかもしれないわね」
「俺はそれに会えたわけだよ。・・・煉やイタチに、ついでに鬼鮫? ・・・それから、お前」
「・・・・・・・・・」
自分でも恥ずかしいことを言っていると思う。
だけどこれだけは言っておきたかった。伝えておきたかった。
目の前の女の存在は、意外にも不確かなものなのだから。
「俺さ、最初思ったんだ。イタチを思い出させるお前の髪が好きだって。
同時に、汚い俺自身を思い出させるその綺麗な瞳が大嫌いだった」
それは、過去の本心。
「多分それだけで、あの時お前を家に泊めたんだと思う。その髪だけで」
それは、過去の本音。
「けど今は違う―――今は、お前はお前として好きだと思う。
たとえお前の髪が全部白髪だろうと、お前の目が無かろうと、そう思うんだ。
俺にとってお前の位置は・・・掛け替えの無いもの、なんだと思う」
それは、今の本心。本音。
「だから、カオル。お前が向こうに帰っても・・・ま、一ヶ月に1回くらいは思い出してやるよ」
「・・・・・・・・・・・・」
顔が赤いのは気のせいだと思いたい。
汗をかいているのは気のせいだと―――・・・
「ナルト君・・・! そんなに私のことをっ・・・・・・!!」
「カ・・・カオル?」
「そうと決まれば・・・アチラの世界へ一緒に行くわよ!!」
「な、何言って・・・って、ぉおうっ!?」
ビビッた。最高にビビッた。
いつの間にやら、玄関にカオルと出会った時と同じ「亀裂」の気配があったから。
(ま、まさか―――・・・!!)
どうして、今。今更。このタイミングで。
「やっと帰れるっ・・・! さぁナルト君、今度はアナタが異邦人っ!!!」
「ちょっ・・・」
そしてカオルは巨大なバッグをひっ掴み、問答無用でこの小さな肢体もひっ掴む。
今日はイタチが居なかったが悲劇。(助けてくれない)
煉を追い出していなかったのが不幸中の幸いか。(ドコがだ)
「ちょっと待てぇぇええええっっ!!!!」
―――以上、ナルトがイタチと別れてから一ヵ月後の出来事。
まだまだ、ナルトの受難の日々は続きそうだ。
END?
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お・・・・・・終わったぁっ!!!!・・・・・・本編の本編が。(ぇ
いや〜長かった。しつこいくらいに長かった。
でもまだ続きますが・・・別にここで読むのを止めて頂いても構いません。
次は「アチラの世界」、カオルメインになりますので;;
オリキャラメインの二次制作て・・・ありかよ!(汗)
まぁだからわざわざ「年齢制限無しの裏」へ移動したんですけどね。
このままじゃカオルのことがものすごく中途半端でしょ??
ジェイクなんて初登場以来1回しか出てきてないでしょ??(可哀想に・・・)
それにしてもナルトとカオル・・・ずいぶん仲良くなったなぁ。( ̄▽ ̄)
あ、でもこの二人のCPはありえないです。死んでもありえないです。
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